外反母趾・内反小趾は、足に合わないきつい靴を履いての締め付けや、かかとの高い靴を長時間履いて、歩行・立ち仕事を行なうことでなりやすいと言われています。しかし、当治療室に来院される、外反母趾で悩む女性の多くは、ハイヒールを一度も履いたことがないという高齢の方や、スポーツ好きでスニーカーばかりという方、デスクワークと運転ばかりでまったく歩かないという若い女性、低い靴しか履いたことがないはずの女子中高生といった方々です。何故でしょう?それは靴の問題ではなく、体のバランスの問題だからです。「手術をしても一年ですぐ戻った(あるいは、ひどくなった)」 「運動療法で痛みが増した」「テーピング療法で無理やり指を広げても一生裸足でいるわけにいかない」と、悩む方が多いですが、それらすべては指だけをいじった結果であり、一番の問題である体の前傾のゆがみを治すことが外反防止への道です。