膝の問題は、十代の成長痛から中高年者の変形まで幅広く、場所も関節・半月板・靭帯・筋肉・滑膜と様々です。原因も外傷・肥満・加齢・O脚・筋肉の衰え・産後バランス・労働上の負担など多岐にわたります。さほど強くない構造で全体重を支え、歩行・運動のクッション機能を求められるので、様々な障害が起きやすく、慢性化・重症化しやすいです。これらすべての根本的問題には体の全関節ユニットのアンバランスがあります。変形性膝関節症においても、元々の原因には体のゆがみから膝の軟骨がすり減り、関節炎や骨棘という変形で痛みが出ます。膝に注射を打ち続けたり、鎮痛剤・シップ・バンド・電気などの一時的な対処療法では、根本的な原因は除去されません。最終的に手術をしても痛みがひどくなったり、歩行困難となる方もいます。本当に重要なのは症状を抑えることではなく、膝痛の原因を取り除き、膝の状態を完全に良くすることです。