カイロプラクティックとは?
名前を聞いたことはあっても、実際の施術をご存知の方は少ないかもしれません。WHOにも承認された、歴史ある「手技」の治療を詳しくご案内します。
完全予約制 TEL: 026-235-2223
月曜日~土曜日:午前9時~午後7時(7時以降も営業可。お問い合わせください。)
カイロプラクティックとは?
名前を聞いたことはあっても、実際の施術をご存知の方は少ないかもしれません。WHOにも承認された、歴史ある「手技」の治療を詳しくご案内します。
「筋骨格系の機能的・構造的な障害と、それが及ぼす神経系の機能異常、ひいては健康全般への影響を診断、治療、予防する専門職である。脊椎マニピュレーション( アジャストメント )を主にした徒手治療を特徴とする。」
—— WFC世界カイロプラクティック連合の定義より
古代ギリシャの医者・ピポクラテス
カイロプラクティックを確立した
ダニエル・デビット・パーマー
カイロプラクティックの起源は、紀元前の古代ギリシャ・ヒポクラテスの時代に、手だけで行われていた施術です。
時は過ぎ、1895年にアメリカのD.D.Palmer(ダニエル・デビット・パーマー)により確立され、今日まで120年程かけて医学的・科学的理論をベースに正統自然医療として認められてきました。
Dr.パーマーは、1897年アイオワ州ダベンポートにて「パーマー・スクール・オブ・カイロプラクティック」を開校させ、普及に努めました。その後、全米各地に学校が設立され、現在では医学大学と同レベルとなりました。さらに、Dr.パーマーが法制化にも力をそそいだおかげで、1905年のミネソタ州からはじまり、1974年までに全米の州で法制化が整いました。その後、ヨーロッパ・アジアなど世界中へ広まり、現在では世界80カ国以上で行われ、そのうちイギリス・フランス・オーストラリア・カナダなど先進40カ国以上で法制化され、保険診療の対象になっています。
1997年には、世界的な組織である「世界カイロプラクティック連合(WFC)」が世界保健機関(WHO) に承認され、カイロプラクティックは国際的に認められるヘルスケアの一つとなりました。
カイロプラクティックの語源は、ギリシャ語で「手」を意味する cheir(カイロ)と、「技術」を意味する prakticos(プラクティコス)の合成語です。まさに「手当てによるトータルボディケア」と言えます。
初めて日本にカイロプラクティックが伝えられたのは1916(大正5)年でした。
歴史的にみれば発祥国アメリカと十数年の差しかないにも関わらず、欧米諸国と日本の業界事情には大きな差があります。日本国内では法整備がいまだになされておらず、そのため誰でも自由にカイロプラクティックと称して治療・開業が可能となってしまっています。そういった正規な教育を受けないままに治療行為を行う業者が全体の95%以上、とも言われています。これは「教育」の違いによって生じている格差であり、こういった状況を打開させるため、2005年、 WHOは「カイロプラクティックの基礎教育と安全性に関するガイドライン 」 を制定し、国民の安全性を確保するため厳しい国際基準を設けました。この基準をクリアできた教育機関は国内で RMIT大学日本校(現TCC)だけであり、よって日本で正規の資格を所有するのは、海外の専門大学を卒業した者か、RMIT大学を卒業した者と定められました。これら正規資格所有者は、2万人以上いると言われているカイロプラクターのうち800人程度しかいません。
当院では、WHOの提唱するRMIT大学で教育を受け、国際基準を満たしたカイロプラクターが治療にあたっています。
地球上の脊椎動物の中で唯一二足歩行が可能となった人類は、両手が自由に使えるようになったことで脳が発達し、今日の高度文明社会を築くことができました。しかし、その代償として、身体は様々な病気や障害に悩まされています。座位や立位で重力に逆らって生活するために、筋肉・関節の負担、神経障害、内臓疾患といった自然界に生きる四足動物には起きない問題が生まれ、人間は寿命をまっとうできない不自然界動物となってしまったのです。二足歩行ロボットを完成させるまでに、膨大な研究・技術と長い年月が費やされたことからも分かるように、無意識で行っている直立姿勢での生活は、非常に不安定で困難であります。頭一つとってみても、ボーリングの球と同じ重さのものを一日中からだのてっぺんに乗せて支えているわけです。身体に不調がある方にとっては、頭を支えるだけでも至難の技と言えます。
カイロプラクティックが考える病気の原理は、「背骨・骨盤にかかる力学的・物理的ストレスが病気を生み出す原因」とし、背骨の中を通る脊髄神経への圧迫が、からだ全体の働きを極端に制限してしまうことから起こる、と考えます。骨盤は体の土台、背骨は大黒柱ですので、これらがゆがむと支えるべき筋肉・軟部組織が悲鳴をあげるのは当然です。筋肉に負担がかかれば、血液やリンパ液の流れが悪くなり、冷え・むくみ・脳・心臓・内臓の負担・代謝停滞・各組織への悪影響が生じることとなります。内臓においては、神経圧迫からくる機能低下はもちろんのこと、守るべき入れ物である骨格がゆがむことで、身体にはダイレクトな物理的負担も生じてしまいます。そして何より、大事な神経を収めておくパイプラインの背骨がゆがみ、圧迫が生じることは、生命活動すべてに影響を及ぼします。このような体のアンバランスを整え、すべての問題を根本から改善し、健康に導くのがカイロプラクティック・ケアなのです。
” Look well to the spine for the cause of disease.”
病気の原因を知るためには背骨をよく調べなさい
Hippocrates (B.C.460~B.C.377)
将来の医者は薬を使わずに 患者の骨格構造・栄養・病気の
原因と予防法に目を向け 治療することになるであろう
Thomas . A . Edison (1847~1931)